2023年にアナリティクスの活用でビジネス成果を上げる9つのポイント

Google社による段階的な3rdパーティクッキーの廃止発表前より、企業はバイサイド・セルサイド共にデータに関する多くの課題を抱えていました。

問題は、パブリッシャーやブランドがこれまで、ユーザーデータをサイロ化されたシステムで管理してきたことです。広告収益、サブスクリプション、コンテンツエンゲージメント、顧客プロファイルなどの重要なデータがすべて個別システムにて管理されている状況です。

しかし、消費者に関連性の高いエクスペリエンスを提供するには、すべてのデータプライバシーに準拠した方法で結び付け、カスタマージャーニーの全体像を把握することが必要です。以前のように社内のIT部門がデータを管理する時代は終わりました。マーケティング・セールス・財務などの部門が、これまで以上にデータ管理の分野に大きな影響を与えることが可能です。

迫るデータ分析最適化の期限

Google社による3rdパーティクッキー廃止はいよいよ来年へと迫っています。それまでに企業はデータ分析を完了させ、クッキーレス時代への準備を万全に整えておく必要があります。

本コンテンツでは、戦略見直しの際に考慮すべき9つのキーポイントをご紹介いたします。

1. データモデルをカスタマイズする技術

複数のタッチポイントから収集したデータを全て結びつけるには、まず組織全体で統一されたデータモデルを導入することが重要です。ビジネスの最終的なゴールの他、様々な企業のステークホルダーを目標達成に導く、カスタマイズされたデータモデルは、信頼性が高く顧客データ全体を見渡すことが可能となります。これにより、即座にデータに価値を生み出し、市場投入までの時間短縮や、トレンドをいち早く取り入れたアクションを起こせます。

2. 質の高い生きたデータへのアクセス

他のテクノロジーとの統合や、社内のデータサイエンスチームに特別なプロジェクトを任せる場合には、完全に非正規化されたリアルタイムデータへのアクセスを確保することが必要です。これにより、クエリの実行速度が短縮され、ターゲティングやパーソナライゼーションが向上するとともに、異なるデータベース間でのデータシンクにかかるコストを削減できます。

3. 高機能で情報量豊富なデータ

3rdパーティメタデータや高度な処理ルールに基づいて、データの修正・拡張・削除を自動的に行い、再タグ付けを必要としないシステムであることを確認することが必要です。これにより、行動データをより幅広く活用し、ビジネス上の意思決定に役立つ、様々な視点を探ることができます。

4. クリーンなデータを維持するユニバーサルタグ

データの質と一貫性を維持する為のタグ管理は極めて重要です。多くのビジネスでは複数のタグを使用していますが、サーバーコールの数が増え、タグ管理に余分な時間を費やしてしまうという問題点があります。ユニバーサルタグを実装させることで、様々なサイトのトラフィックを、100%の精度と半分のコストでバーチャルサイトに複製することが可能です。

5. サンプリングなしの実データでの分析

データサンプリングは、トラフィックデータの一部を分析することで、トラフィック全体の結果を推定するために使用されてきましたが、すべてのデータを集めるのではなく、限られたサンプルにしかアクセスができません。つまり、それ以降の分析は既存のパターンに基づいた推測になってしまうのです。完全なデータセットを分析することで、精度が高まり、これまでリーチすることができなかったオーディエンスを獲得することができます。

6. グローバルのプライバシー規制への準拠

世界のプライバシーに関する法規制が強まっている中、データプライバシーに関しての訴訟リスクは高まっています。社内で使用しているツールが世界のすべてのプライバシー規制に準拠していることを確認し、継続的にユーザーの同意管理を微調整していくことが必要です。

7. システムの統合

異なるシステムを使ってデータを管理・活用していると、データの損失や、不正確な顧客情報の他、プライバシーに関するコンプライアンス違反などの様々な可能性が生じます。社内の全てのシステムの相互運用性を確保することで、業務の遂行と管理が合理化され、上記のようなリスクが軽減されます。

8. データの民主化 *

データがクリーン且つ正確であることを確認したら、そのデータを必要とする関係者全員が利用できるようにします。適切なツールを選びには、エンドユーザーのエクスペリエンスを考慮することが重要です。ダッシュボード・データ探索ツール・異常発生時のスマートアラート・パーソナライズのためのダイレクトAPIフィードなど、いずれを使用する場合でも、ユーザーが使いやすいツールである必要があります。

9. コンサルティングサービスの利用

* データの民主化:一部専門家のみが扱えていたデータの利活用を、特別な知識を持たない人でも扱えるようにすること

社内に分析チームがあったとしても、システム内のすべてのデータフローの保証には、追加のサポートが必要になる場合があります。優れたテクノロジーベンダーは、アナリティクス戦略実装を支援する強力なプロフェッショナルサービスチームを有しています。アナリティクス戦略には、コンプライアンスと成果の両方を促進するベストプラクティスに加えて、KPIと測定方法の決定などが含まれます。

今こそ、あらゆるデータの真の力を活用する時です。適切なテクノロジーとスキルがあれば、インサイトをアクションに反映し、ウェブサイトのアクセス数や有料会員数、収益の増加などのビジネス価値を高めることが可能なのです。

piano analyticsは、上記のキーポイントを抑え、さまざまなデータ分析の課題を解決するために、ゼロから構築された高度なアナリティクス・ソリューションです。マーケティング分析、製品分析、コンテンツ分析、トランザクションデータ、ファーストパーティデータなどのデータを統合することで、レポート、セグメント、ターゲティングのための統合データソースを提供します。

お問合せは担当営業または、cx-info-j@piano.ioまでご連絡ください。